タダノバーチャル工場見学 なるほど!クレーンファクトリー



筋肉シリンダー
クレーンで“筋肉”の役割をするのが『シリンダー』です。
クレーンには、伸縮シリンダー(ブームを伸ばしたり縮めたりするためのシリンダー)と、起伏シリンダー(ブームを起こしたり伏せたりするシリンダー)などが使われています。

材料切断 次に 機械加工 次に 部品取付け 次に 洗浄 次に
組立 次に 検査・塗装(シリンダーの完成)

ここでは、『起伏シリンダー』の製作工程をご紹介します。

(1)材料の切断

パイプ材シリンダーの材料、“パイプ材”は、長くて重いので、自動搬送装置(じどうはんそうそうち)で運びいれます。

自動搬送装置
自動搬送装置

なるほど!クレーン「シリンダーの構造」

シリンダーは、注射器のように、内側になる棒の部分(ロッド)と外側になる筒状の部分(チューブ)に分かれます。

くわしくは、「基礎知識その2」へ!

まず、材料を必要な長さに切ります。

(2)機械加工

次に機械加工を行います。

長尺旋盤(ちょうじゃくせんばん)切断した材料の両端を加工します。

“長尺旋盤(ちょうじゃくせんばん)”によるネジ加工は、内側と外側のミゾ切りを同時に行うので、ズレが発生せず、精度の良い加工が出来ます。

 

ネジ加工後のチューブ
ネジ加工後のチューブ

チューブ(シリンダーの外側の筒)は、“スカイビング&ローラーバニッシング盤”という機械を使い、チューブの内側を仕上げて行きます。

スカイビング&ローラーバニッシング盤
刃物とローラーが付いていて、1往復で、精度の良い穴ときれいな内面に仕上げます。
スカイビング&ローラーバニッシング盤

(3)部品取付け(溶接)

次に、“ロボット溶接機”や“電子ビーム溶接機”を使用して、部品を取り付けていきます。
チューブには、“ロボット溶接機”で、底板を溶接します。

ロボット溶接機
ロボット溶接機

ロッドには、“電子ビーム溶接機”で、ピストンを受ける部分を溶接します。
ロッドは、溶接後、表面をきれいに磨いて、さびないようにメッキ加工がほどこされます。

なるほど!クレーン「電子ビーム溶接」

工場のおじさんシリンダー工程で使っている“電子ビーム溶接機”は、通常の溶接とは違い、歪(ひずみ:溶接の熱で起きる変形)を少なくするために、真空にした室内で材料同士を直接溶かし、つなぎ合わせます。

電子ビーム溶接機

(4)洗浄

次に、加工中についたほこりなどの汚れを“洗浄装置”を使用し、きれいに掃除します。

洗浄装置

(5)組立

それぞれ出来あがった、チューブとロッドを、1本のシリンダーに組み立てます。

組み立て 

(6)検査、防錆塗装(ぼうせいとそう)

組み立てられたシリンダー、1本1本すべてを、“自動検査装置”で、耐圧、油モレ、ストロークなどの検査をしていきます。

自動検査装置
自動検査装置


検査が終了すると、“自動塗装装置”を使用して、シリンダーの外側の錆を防止するための塗装行います。

なるほど!クレーン「自動塗装装置」

表面に付いた油を洗浄し、乾燥させた後、“塗装ロボット”で塗装をし、乾燥炉の遠赤外線ヒーターにて乾燥させます。これらを、すべて自動で行います。

自動塗装装置
吊り下がったまま、装置の中を通っていきます。


完成した起伏シリンダー
完成した起伏シリンダー

●良い製品を作るため、各作業者が、それぞれの作業時や作業後に、チェックリストに基づいて確認をしています。

完成した起伏シリンダは、最終の「合体」工程に運ばれます。
では、次に配管の工程をみていきましょう。

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