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社長メッセージ

代表取締役社長 多田野 宏一 代表取締役社長 多田野 宏一

 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 2016年度(2016年4月1日から2017年3月31日まで)のご報告をお届けするにあたり、一言ご挨拶申し上げます。

 当期におけるわが国経済は、年度後半から企業収益が改善し、設備投資・個人消費に持ち直しの動きがみられました。生産や輸出は持ち直し、景気は緩やかな回復が続いております。欧州経済は横ばい、米国経済は回復持続、新興国は減速基調にあります。中国経済による影響、原油・資源価格動向、地政学上のリスクに加え、米国の政策や欧州政治の不安定さもあり、より不透明感が強まっております。
 私どもの業界は、日本では、復旧復興・防災減災・インフラ老朽化対策・民間建設投資等により需要は概ね堅調に推移しました。海外では、2012年をピークに需要減少が続く中、欧州は横ばい、北米・中東・東南アジアは減少、全体として需要は更に減少しました。
 当期は、売上高は、日本向けが微減、海外向けが減少しました。売上減少に伴う売上総利益の低下に加え、為替等の影響により、6期ぶりの減収減益となりました。なお、長期成長に向けた生産能力の拡大のため、高松市内の工業用地約20ヘクタールを昨年11月に約24億円にて取得しました。2018年度中に新工場の稼働を目指し、約175億円を投資予定です。

 今後の経済見通しにつきましては、日本では、個人消費の下押しが懸念されるものの、輸出増加、企業収益の改善に伴う設備投資の持ち直しなどから、景気は引続き緩やかな回復が期待されます。海外では、新興国経済の減速、為替や原油価格動向に加え、地政学上のリスクの高まり、米国の政策や欧州政治の不安定さもあり、より不透明感が強まっております。
 当社グループを取り巻く市場環境は、日本では、高稼働継続が予想される一方、オペレーター不足、トラック駆け込み需要の反動もあり、建設用クレーンは横ばい、車両搭載型クレーン・高所作業車は減少を見込んでおります。海外は、米国インフラ投資、原油・資源価格の回復による需要喚起も期待されるものの、総じて需要は減少を見込んでおります。なお、海外需要は、2012年をピークに減少を続けておりますが、需要サイクルの観点から2017年がボトムになるものと予想しております。
 当社グループは、2008年度以降、事業領域を「(移動機能付)抗重力・空間作業機械=Lifting Equipment(LE)」と定め、「LE世界№1」・「海外売上比率80%」・「安定的高収益企業(平時の営業利益率20%)」の3つを長期目標としております。
 世界の人口動態を考えれば、LE 業界は長期的には成長産業であり、今後のポテンシャルは高いと考えております。しかしながら、短中期的には市場変動が激しい事業特性を有しています。
 当社グループは、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現するために、3年毎に中期経営計画を策定しております。建設用クレーンの海外需要が2012年をピークに減少する中、「『強い会社』に」を基本方針とし、「更なるグローバル化」・「耐性アップ」・「競争力強化」を重点テーマとする「中期経営計画(14-16)」に取り組み、シェアアップ・高付加価値商品の拡販等により業績向上を図って参りました。その結果、2014年度と2015年度は2年連続で過去最高の売上高と営業利益を更新し、ROS(売上高営業利益率)は14.4%・14.8%、ROA(総資産営業利益率)は13.9%・13.5%と高水準で推移しました。しかしながら、当社は未だ「強い会社」への途上にあり、最終年度は需要の更なる減少の影響により、ROS10.3%、ROA7.9%への低下を余儀なくされました。
 2017年度をスタートとする「中期経営計画(17-19)」は「『強い会社』に(赤い矢印に集中)」を基本方針として、3つの重点テーマ実現のために、9つの戦略に取組んで参ります。
 なお、2017年度は、「中期経営計画(17-19)初年度への取り組み」・「『赤い矢印』への集中と『黄色い矢印』への取り組み」・「『青い矢印』の変化への備えと競争激化への対応」を推進して参ります。
 また、当社グループは、「中期経営計画(17-19)」の最終年度の2019年8月29日に創業100周年を迎えます。

 私たちタダノグループは、「企業が社会や人との調和の中に生かされている存在」との認識のもと、地域社会・国際社会発展への貢献と地球環境の保全に役立つ事業活動を推進し、全てのステークホルダーの期待に応え、企業価値を最大化することで、「世界に、そして未来に誇れる企業」を目指します。
 皆様には、今後とも格別のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2017年6月
代表取締役社長 多田野 宏一

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