モアイ修復プロジェクトについて

クレーンについて

持ち込んだクレーンは、TR-500E(海外仕様)
最大吊り上げ能力50t、ブーム長さ10.7m〜34.1m、全重量 約43t、全長 約14m

TR-500E(海外仕様)

クレーン運搬

クレーン運搬の様子日本からチリ本土までは定期貨物船使用します。
イースター島の周囲は浅瀬でかつ港湾施設がないため、通常の貨物船ではクレーンを陸揚げできません。
そこで、チリ海軍の協力を得てチリからイースター島まで上陸用舟艇(しゅうてい)を使用しました。

上陸用舟艇

上陸用舟艇の写真上陸用舟艇は戦車も運べるほどの大きなもので、1,400tまでの重量物が積載可能です。
この上陸用舟艇にクレーンを積載するため、高さ制限(3.4m)に合わせてクレーンの改造を行いました。

世界の文化遺産・モアイ

イースター島のモアイはチリ政府の保護のもとにあると同時に世界の文化遺産でもあります。
このため、ユネスコ(国際教育科学文化機関)イクロム(国際文化遺産修復研究センター)等の国際機関への配慮が絶対条件なのです。このためまず、考古学者による緻密な事前学術調査を行いました。

今回修復にあたったモアイ

ただ修復すればいいだけじゃないんだね!1か所のアフとその上に立つ10数体のモアイ修復がプロジェクトの目的です。
プロジェクト内で島にあるモアイすべてを起こすことは不可能です。なぜならば、モアイはアフの上に立っているので、倒れたモアイを立てるためには、アフごとに学術調査、報告書作成、修復の許可受諾という一連の作業が必要となり、その全容は膨大なものとなってしまいます。またイースター島には約1,000体ものモアイがあり、現在はその内20数体が立っているのみです。すべてを起こすことは事実上不可能なのです。

完璧な修復作業を目指して

治具開発

モアイはもろい凝灰岩で出来ているため、クレーンで吊り上げる際、モアイを傷つけないような治具を使用する必要があります。そのための様々な新しい治具を開発しました。

モアイの模刻

モアイの模刻新しい治具を開発するにあたって、モアイと同じものを吊ってみる必要があります。その為にイースター島のモアイと同質の石で、かつ、形状が寸分違わぬモアイを作らなければなりません。これを模刻と呼び、庵治町の石彫作家 山田和弘氏に製作を担当していただきました。

モアイプロジェクトに携わった人々

日本側

調査団メンバー
調査団メンバー 山田久俊(タダノ)、山田和弘(山田石材)、木下良子(通訳)、佐野勝司(飛鳥建設)、末澤憲明(タダノ)

チリ側

チリ大学にて1

チリ大学にて2
チリ大学にて

協議のうえ、あくまでチリ側がプロジェクトを進め、日本側は、それをサポートする形となりました。

タダノの役割

タダノの主な役割は、「モアイ修復委員会」のコーディネイトと修復のスポンサー(クレーンの寄贈を含む)です。もちろん、修復に関してのクレーン操作、治具開発等はタダノが行います。更に、現地の人達と協力しながらクレーン操作、メンテナンス方法、玉掛け方法等を約4ヶ月に渡る修復作業の過程で島の人達に技術移譲しました。

タダノの役割1

タダノは責任重大の大きな役割を果たしたんだね!

タダノの役割2 タダノの役割3

モアイプロジェクトの総費用

約1億8,000万円(クレーン費用も含む)の費用が必要でした。

これがモアイ修復プロジェクトだ!

1988年11月に放映されたクイズ番組の中で、イースター島前知事のセルジオ・ラプ氏より”日本の皆さんへ”と題したテロップが流されました。「モアイをもう一度立たせたい。そのためにクレーンが1台あれば…」。この番組をたまたま見ていたタダノの社員が、自社で製造しているクレーンをイースター島に持ち込んで、モアイ像を立ててあげればいいのになぁと考えた。

実際に行動に移したことがスゴイ!

それがモアイ修復プロジェクトの始まりのきっかけだった…

モアイ修復プロジェクトの計画・行程

モアイ修復プロジェクトの計画・行程の表

モアイ修復までの流れ

モアイ修復までの流れ修復までにこんなに工程があるんだ〜!

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