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航海日誌

「名を成すは毎に窮苦の日にあり」

2026/01/05

いくら歳をとっても、やれるもんだよ。(多田野 弘)

表題は、人が名を成す、即ち成功するのは突然成功するわけではない。必ず窮苦の日があって、それによって鍛えられて成功する。だから、成功するかどうかは窮苦の日の過ごし方で分かるという。

さて、私の生涯を顧みて、名を成したことがあるだろうか。名を成す程ではないけれど、ひとつあげるなら、今は稀な105歳の長寿と健康である。

戦後、生かされた命を大事にしようと健康に注力してきたが、それは克己の生き方であった。鈴木大拙師が唱えていた「here now」の今を、今日一日に代えただけだった。気が付いてみると105歳になっていた。別表に示すように、最初38歳に始めた禁煙が成功したので、次第にハードルを高くしていった。それが何十年も続いたのは、意志が強かったからでない。

どうして窮苦を超えられたのか、古い話で恐縮だが、私は戦時中、南の島で幾度も死ぬ目に遭ったのに、生かされていた。同時に天祐というべき、自分が魂の存在なのを直観したのである。

自分に死を受け容れさせた魂の偉大な力を知った私は、戦後の生活を魂主導の生き方に一変した。言うまでもない、自分を統御・支配する克己の生き方である。故に窮苦を超える度、自分をコントロールできた喜びがあった。その喜びは、他の何の喜びよりも大きかった。

これまで多くのハードルを乗り越えてきたが、体力の限界から今は、残念だが、早朝起床とこの語録制作しか残っていない。しかし、早朝起床は不思議にも、毎朝5時になると自然に目が覚めるのである。

アラーム無しの目覚めは、潜在意識の働きだと思うが、不思議とその日は一日中が充実したものになるのである。この習慣は終生続くだろうが、ありがたいことである。またこの語録の作成は、71歳から習い始めたパソコンのおかげである。頭の体操・老化防止に最適なので、大いに助かっている。月刊致知誌の表題を基にして、自分の考えを文章にしてみた。お粗末だと思うが、創造の喜びが伴うので、30年余毎月続けられている。

現に今日まで、意図も努力もせずに、魂主導の生き方が続いている。「よくやった」と、自分を褒めてやりたい気持ちと共に、この素晴らしい生き方をつくってくれた宇宙の意志に対して、感謝の言葉を捧げたい。

『高松木鶏クラブ 多田野 弘顧問談(2025年11月)より』

                   別表

実践内容 開始年齢 終了年齢 継続年数
 禁煙 38歳 継続中
 アラームなし起床(5時) 40歳 継続中
 ジョギング(起床後2㎞年中無休) 40歳 93歳 53年
 冷水シャワー(ジョグ後、年中無休) 40歳 42歳 2年
 水泳(ジョグ後、自宅プール年中無休) 42歳 93歳 51年
 寒中水泳(元旦、庵治海岸) 44歳 93歳 49年
 献血(献血車にて年2回) 60歳 74歳 14年
 ハーフマラソン(21㎞年1回) 61歳 71歳 10年
 寒中水泳(毎年1月3日大的場) 62歳 93歳 31年
 パソコンを習得(指と脳の運動) 71歳 継続中
 エッセイを毎月創作(頭の体操) 79歳 継続中
 水泳(コナミプール) 85歳 94歳 9年
 水中歩行(三宅クリニック) 95歳 103歳 8年
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