平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼を申し上げます。
タダノグループでは昨年2月、「中期経営計画(24-26)」を公表し、「Reaching new heights ~新たなステージへ~」をスローガンに、業界のリーディングカンパニーとして、お客さまの安全と地球環境に配慮した新たな価値を提供し、成長していくための戦略を推進しております。その骨子として、(1)脱炭素化を加速、(2)新たな領域への挑戦、(3)強みを活かしたものづくり改革、(4)変革を支える足場固め、を掲げ、グループ一丸となって取り組んでおります。
2024年度は、中期経営計画の初年度として、長野工業株式会社(現:株式会社タダノユーティリティ)を完全子会社化し、Manitex International, Inc.およびIHI運搬機械株式会社の運搬システム事業の買収を決定するなど、新たな領域への挑戦を通じて、今後のタダノグループの更なる飛躍へとスタートを切った一年でした。また、2023年に日本向けに発売したフル電動ラフテレーンクレーンを、北米向けにも販売を開始し、さらにはディーゼルエンジンと電動のハイブリッド製品の開発も進めています。環境対応製品のバリエーションを増やし、脱炭素社会の実現と未来の建設現場の変化を担い、業界における環境対応をリードしていきます。
電動化をはじめ、ものづくりを取り巻く環境がめまぐるしく変わる中で、グループ一丸となり「ONE TADANO」で、更なる成長軌道への明確な変革を加速させていきたいと考えています。
具体的には、欧州の生産体制の再構築や海外生産機種の日本移管を通して、世界最適生産体制の確立を目指します。世界に分散している工場それぞれが得意なものに集中することで、品質の向上とコストの低減を図り、タダノグループのブランド価値向上を実現していきます。
地球温暖化対策や働き方改革、少子高齢化による働き手不足といった社会課題に対しても真摯に向き合い、脱炭素製品の市場浸透や生産工程の自動化を促進し、より良いものづくりと製品をお届けしていきます。
私たちタダノグループは、持続的な成長に向けた「資本コストや株価を意識した経営」と「サステナビリティ課題への対応」を重視し、全てのステークホルダーの期待に応え、企業価値を最大化することで、「世界に、そして未来に誇れる企業」を目指します。
今後とも格別のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。