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Lifting your dreams
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Vol.46 単身赴任者へのアドバイス

2000/10/01

今月の質問者:山本 博道さん(西日本支社)~単身赴任をしてから健康に注意するようになり、スポーツクラブへ通い始めました。運動をして汗を流すことは気持ち良く、運動をした後に飲むビールはさらに気持ちいいです。よって、体型は、まったく変化なしです。

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昨年8月より福岡にて単身赴任を致しておりますが、全国(世界中)にいる単身赴任者へアドバイスがあればお聞かせください。

また、名誉相談役がもし単身赴任をなさった経験がおありでしたら、その時のエピソードもあわせて御聞かせ願えませんでしょうか?


多田野名誉相談役:いよいよ腹八分ではすまなくなってきた。味覚の秋到来におびえる肥り気味の私。

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単身赴任の経験がない私には、適切なアドバイスができないかもしれないがお許しを乞う。そのまえに、家族と離れた不自由な生活を余儀なくされているなかで、昼夜を分かたず活躍されているあなた方に、まず感謝したい。

単身赴任者の生活がいかに不自由であるかは推察の域をでないが、その不自由さが大きければ大きいほど、これまでの家族の有難さが分かるのではないだろうか。また、その不自由さが多いということは、言い換えると、その依存なしには生きていけないという、頼りなさと弱さを証明していると思う。

だれかに依存する事は、それだけこちらの手間が省けて楽が出来、自由度が増すように思うが、それはむしろ、他に依存しないでは何事も進まない、自分一人では何も出来ないという、大きな意味の自由の束縛である事を忘れてはならない。

そこで、この不自由さを逆手にとって、これをまたと無いチャンスととらえ、自力でこれを克服することによって、独立心を養い、サバイバルな体質を創り上げることが出来るのではないか。

単身赴任の生活には不自由のある反面、家族その他に拘束されない自由もあるはずである。しかしこの自由は、ともすれば安逸遊惰に流れ、不規則不健康な生活に陥る危険性をはらんでいる。この自由をどのように過ごすか、乱用するか、活用するかによってプラスにもマイナスにもなるのである。真の自由とは、したい放題を云うのではない、自分の責任の持てる範囲を云うのであって、しかも不自由が少しも苦にならないのが真の自由を得たと言えよう。要するに、この誰もが持つ不自由さと自由さを、自らの成長発展に利用しない手はないではないかと思う。

かつて私が社長時代に、あるサービス員を2年間、英語も通じない国へ赴任させたことがある。彼は工業高校出の元気な青年だった。見事任務を果たし帰ってきての報告に「いやあ、2年間苦労の連続でしたが、とてもいい勉強になりました。また行きたいです。」と誇らしげに話してくれた。その見違えるように逞しく成長した姿を見て、思わず涙ぐむほど嬉しかったのを覚えている。

私は、海軍で一年間、教育を受けたが、その生活は軍隊という極めて自由を束縛された厳しいものであったが、それに耐え抜き、糧にしてきたお陰で私の今日があると思って、その時の厳しさ、不自由さを感謝している。その中におまけが一つ付いていた。それは、官給品の靴下が少なかったことにもよるが、洗濯をまめにしなかった為か、気が付いたら水虫を貰っていた。あれから60年近くになるが、いまだに仲良く共存している。また、自分の身の周りのことは自分でする習慣が自然と身に付いたのか、今でも、毎朝の起床は一度も起こされたことはなく、アラームなしで5時半までには必ず起きられる。その他、洗濯した私の衣類も全部自分でたたみ、収納しているから、どこにどんな衣類が、いくらあるかを知っている。だから海外出張の支度も私一人で一時間もあれば十分である。

以上、満足なお答えになっていないと思うが、少しでも参考になり、単身赴任という厳しい環境が、あなたの成長発展の糧となることを心から願っている。

航海日誌