当社はこのたび、海外向け51トン吊りラフテレーンクレーン(注)GR-500EXLを発売しますので、その概要をお知らせします。
(注)ラフテレーンクレーンとは? (Rough Terrain Crane)
一つの運転席で、移動とクレーンの操作が行える自走式クレーン。不整地や比較的軟弱な地盤でも移動できるほか、狭隘地での機動性にも優れたクレーンです。
1.製品名
ラフテレーンクレーン GR-500EXL(右ハンドル仕様)
ラフテレーンクレーン GR-500EXL(左ハンドル仕様)
2.性能
最大吊上げ荷重 51t(右ハンドル仕様、左ハンドル仕様共に同じ)
3.開発コンセプト
海外市場における主力である左ハンドル仕様に加え、お客様からの要望が高い右ハンドル仕様を同時に開発。さらに、ロングブームやコンパクトなキャリヤの採用、高い次元の安全性や環境への配慮などを追求し、高性能でありながら、メンテナンスが容易で、コストパフォーマンスに優れる、新型ラフテレーンクレーンを発売します。
4.主な特長
①仕向地のニーズに合わせ右ハンドル、左ハンドルを選択可能
海外向けラフテレーンクレーンとしては初めて右ハンドル仕様と左ハンドル仕様を同時に開発。お客様のニーズにあった仕様を発売します。
②クラス最長の42mブーム
最大吊上げ荷重51tを実現。さらにこのクラスのラフテレーンクレーンでは、クラス最長の42mブームを採用。より高く、より遠くに吊り荷を運びたいというお客様からのご要望に、ロングブームがお応えします。
③構内移動時の安全性向上
ブーム起伏シリンダの形状変更(ショートWシリンダ(注)の採用)、及びキャブ位置を従来機より前方に移動させることにより、構内移動時の運転席からの視認性を向上させ、安全性を高めました。
(注)ショートWシリンダ 従来の海外向け50tクラスのラフテレーンクレーンの長い1本起伏シリンダに対し、短い2本の起伏シリンダを採用。
④コンパクトなキャリヤ
現場におけるクレーン設置スペースを最小限に抑えるため、コンパクトなキャリヤを採用。
日本仕様の同性能クラスのラフテレーンクレーンよりもキャリヤ長を大幅に短くすると共に、カウンタウエイトを重くすることで、クレーン吊上げ性能はそのままに、アウトリガの張出幅を大幅に短くしました。都市部の狭い現場でも、クレーン吊上げ能力をフルに発揮できる仕様としています。
⑤メンテナンス性の向上
メンテナンス性・信頼性に優れたエンジン(Euromot 2レベル)を採用すると共に、各種メンテナンス性の追求とメンテナンスコストを抑える工夫を行い、何処でも安心して使える対策を行っています。
⑥環境に配慮した装備群
クレーンの作業時や移動時の燃料消費情報を常に表示する「燃料消費モニタ」や、作業中のクレーンの不要なエンジン回転数を制御する「エコ・モード」など、常に低燃費対応を実現しています。
⑦テレマティクスWeb情報サービス「HELLO-NET」を装備
携帯・衛星通信によるクレーンの稼働状況の掌握と、GPSによる位置情報確認、さらに保守管理のための情報をウェブサイトでサポートしています。使用されている製品の情報をお客様と共有し、一歩進んだサポート・サービスをご提供します。
5.主要諸元
クレーン諸元 | GR-500EXL(右、及び左ハンドル仕様共) | |
---|---|---|
最大吊上げ荷重 | 51t × 2.5m | |
最大地上揚程 | ブーム | 42.4m |
ジブ | 56.0m | |
最大作業半径 | ブーム | 35.6m |
ジブ | 44.2m | |
ブーム長さ | 11.1m ~ 42.0m | |
ジブ長さ | 8.0m / 12.7m |
キャリヤ諸元 | GR-500EXL(右、及び左ハンドル仕様共) |
---|---|
エンジン名称 | 三菱6M60-TL |
エンジン最大出力 | 200kW / 2,600min-1 |
エンジン最大トルク | 785Nm / 1,400min-1 |
全長 | 13,390mm |
全幅 | 2,960mm |
全高 | 3,865mm |
6.標準仕様価格
5,000万円(右、及び左ハンドル仕様共。但し装備等により異なる)
7.年間販売見込台数
150台(右、及び左ハンドル仕様合わせて)
8.発売日
2015年3月24日(火曜日)
右ハンドル仕様


左ハンドル仕様

