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Lifting your dreams
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Vol.97 企業スポーツと子供の夢

2005/02/01

今月の質問者:園山 裕之さん(西日本支社四国支店)~仕事も忙しいですが、国体の全国大会をひかえ、練習に打ち込んでいます。

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私は3歳の頃からアイスホッケーをしています。また現在も香川県代表の国体選手として、仕事とアイスホッケーを両立させていただいております。

さて、ここ最近、アイスホッケーに限らず野球やバレーボール等の色々な競技で名門チームの名前が消えていっています。今の時代、企業がスポーツチームを抱える厳しさ、難しさはよく理解できますが、残念でなりません。

私が子供の頃は、大きくなったらプロ野球選手になりたいとか、憧れのスター選手を目標に、多くの子供が「夢」をもってスポーツをしていました。現在は個人でスポーツをする人は増えている反面、企業スポーツの競技人口は減ってきており、私の周りにいる子供たちに「将来何になりたいか」と尋ねても、ほとんどがスポーツ選手以外の、非常に現実的な答えが返ってきて、さらに寂しい思いがしました。

企業スポーツを取り巻く環境の変化が、子供たちの「夢」に大きな変化を与えたように私には感じられますが、最高顧問はいかがお考えでしょうか?


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近年の企業の名門スポーツチームの衰退が、子供たちの夢を失わせているのではないかと案じているようだが、これまで企業スポーツがマスコミで毎日大きく取り上げ私たちの関心を集めていただけに、ある程度その影響が思いやられるのは否めない。

元来、企業スポーツの中でもプロチームは、オーナー企業の財政的なバックアップによって存立可能の体質を持っている。オーナー企業はそのチームの活躍による宣伝効果、ネームバリューを期待しているからこそ、その負担に応えているのだと思う。当然その負担(何十億円)に耐え得る安定した巨額の収益源を持つ企業でなければならない。

ところが、バブル経済の終焉を契機として、ご承知のようにダイエー、西武、近鉄等のプロチームが次々と姿を消そうとしている、経済低成長時代に突入している現在、プロチームを抱えているオーナー企業は「背に腹は変えられぬ」という決断に迫られている。企業に盛衰があるのと同様に、プロチームに盛衰があって当然で、消えるチームもある一方で、楽天やソフトバンクのプロ野球新規参入も起こっている。さらに、企業や個人から出資を募り、プロ野球球団を設立する構想が発表されるなどの新しい盛り上がりも大阪にはある。

これまで、プロチームの華やかさだけが報じられていただけに、子供のスポーツ熱に多少の影響はあるかもしれないが、その程度は微々たるものと思う。なぜなら、スポーツの競技種目は数多く、子供の夢をかき立てる題材にこと欠くことはないからだ。例えば、いまや世界に羽ばたくプロスポーツ選手に、野球ではイチローや松井、野茂がいる。サッカーでも中田浩二がフランスの名門マルセーユ入団が決まった。

その他、欽チャンが少年野球チームを作り、四国では大塚製薬がプロサッカーチームの名乗りをあげた等が紙面を賑わしている。また、世界開催のオリンピックの各種目でメダルを獲得した選手の働きも、子供の夢を膨らますのに大きな役割を果たしているのではないだろうか。

今後とも企業がスポーツにどの程度注力するかは、その企業の持つ体質、つまり健全性と企業文化によって決まるといえるのだが、私は企業内にスポーツ奨励策を積極的に採り入れることによって、社員の健康度が高まると共に社会貢献に寄与し得ると考えている。

最近、文部科学省は平成17年度、全国的に総合型地域スポーツクラブの育成を考えており、子供から高齢者まで誰もが、年齢、興味、関心、技術、技能レベルに応じて、いつでも参加できる総合型地域スポーツクラブを育成し、地域住民による自主的、主体的なスポーツクラブの組織化をはかり、生涯スポーツ社会の実現を目指している。そのため、総合型クラブ設立に向けての拠点となるスポーツ施設の確保などを、市町村の体育協会や教育委員会、県体育協会の協力が得られることが示されている。

これらの施策を通して、これからのスポーツは一部のチームやクラブ、サークルだけに限るのでなく、子供から高齢者までを含めた"国民総スポーツ化"が始まったといえる。そうした中から生まれた優れた選手が、次々と上位のチームやクラブに進んでいける道も開かれ、子供の夢もそうした環境の中からも芽生えてくるのではないだろうか。

非常に雑駁な答えになったことを乞う許容。

航海日誌