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本日、当社は、2011年に発売を開始したラフテレーンクレーン GR-1000XL/800EXの生産・出荷 1,000台達成を記念した出車式典を行いましたので、その概要をお知らせ致します。

1.出車式典 開催日時・場所

• 日時:2015年5月19日(火) 午前8時25分~8時55分
• 場所:当社 志度工場(香川県さぬき市)

2.対象機種
海外向け大型ラフテレーンクレーン GR-1000XL/800EX

• GR-1000XL 2011年3月発売(北米および中南米市場向け)
• GR-800EX 2011年11月発売(上記以外の地域向け)

※両機は同一製品ですが、仕向地の違いで一部仕様が異なります。

3.発売から1,000台に至る経緯
GR-1000XL/800EXは、海外向けの大型ラフテレーンクレーンとして、当社のフラッグシップ機のひとつです。
この製品が発売となった2011年は東日本大震災が発生し、当社およびグループ会社においても、サプライチェーンが寸断され、志度工場の組立ラインを一時操業停止せざるを得なくなるなど多大な影響を受けました。そのため既に成約をいただいていたお客様には、お約束した納期に製品をお届けできず、多大なご迷惑をお掛け致しました。
その混乱のさなか発売となった当機ですが、製品の信頼性や高品質・環境対応が強く求められるエネルギー資源開発等の現場(主に北米、中東、ロシア)および鉱物資源関係の現場(主に南米、オーストラリア、南アフリカ)などの厳しい環境下や故障しても代替が難しい地域での活躍が期待され、発売当時の円高という為替環境にも関わらず、大きな反響を得て好調な受注状況で推移。さらにその後の大きく変動した円安の追い風も受けて、大型ラフテレーンクレーンとしては異例の4年弱という短期間で生産・出荷1,000台を達成^※しました。
なお1,000台の記念号機は、販売子会社であるタダノアメリカCorp.(テキサス州ヒューストン)に向けて出荷されました。
^※発売当時の年間販売計画台数は、200台を予定していました。

4.出車式典の概要
冒頭、挨拶に立った多田野 宏一社長は、製品発売当時の2011年を振り返り、「東日本大震災によってサプライチェーンが寸断され、志度工場の組立ラインを一時操業停止せざるを得なかったが、それでも遠い海外から私たちを信頼し、製品の納入を長い間待ち続けてくださったお客様と、総力を結集してそれに応えた社員の努力があってこそ、大きな危機を乗り越え、この日を迎えることができた」と、述べました。
続いて、製品の安全と活躍を祈念する清祓いの後、当社役員と当機種の開発･生産部門担当を交えたテープカットとともに、記念号機が米国に向け出車。当社社員の盛大な拍手と歓声とともに、記念号機の門出を祝しました。

5.製品の主な特長
①クラス最大のブーム能力
軽量で強度の高い高張力鋼と「ラウンドブーム」構造を新採用。クラス最長のブーム長さと、最大級の吊上能力を誇ります。

②環境への配慮
「燃料消費モニタ」「エコモード(エンジン最高回転数の制限による燃料消費量削減)」ならびに「ポジティブ・コントロール(油圧ポンプの吐出量制御による燃料消費量削減)」といった、環境に配慮した機能を搭載しました。

③情報通信システム「HELLO-NETサービス」への対応
衛星・携帯通信とインターネットを利用し、お客様が遠隔で保有クレーンの稼働データ確認やメンテナンス情報の記録・管理を行うことが出来る「HELLO-NETサービス」を標準装備。お客様の効率的なクレーン運用をサポートします。

④ 信頼性の高い安全装置
国内ラフテレーンクレーンでも採用されているAMLシステムは、海外メーカーに先駆けて市場投入したアウトリガの異張出制御を採用しており、常に最大性能を引き出し、さらに安全装置を解除できなくするなど、信頼性を誇る安全装置です。

7.製品販売価格
7,000万円(税別)

以上