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Vol.26 好きな食べ物

1999/02/01

今月の質問者:藤原 有香さん(志度工場計画課)~健康に気を付けてと思いつつ、今夜のメニューはスーパーの安売りが決めている今日この頃です。

vol_26_img1.jpg健康を維持する上で、好きな食べ物、または意識して食べているものは何でしょうか。また、食べないようにしているもの、嫌いなものがあれば教えてください。


多田野名誉相談役:元旦は庵治寒中水泳大会、1/2はヨットの初乗りクルージング、そして1/3は恒例の大的場水任流初泳ぎ参加し、16回の最多出場で表彰されました。

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今回のあなたの質問は、自分の健康維持をどう考え、それをどのように実行しているかを問いかける、大切な機会を与えてくれた有り難い内容でした。

振り返ってみますと、私自身の健康に対する意識はこれまで非常に希薄であり、自分が健康であるのが当然でのことで、それに安住していたのではないかと反省させられました。

それは、ずっと以前から自分の健康維持などあまり考えたことがなく、それよりも、もっと体を鍛えよう、精神を練ろう、そして自分自身を向上させ可能性を追求しようという考えで、毎日を律してきた心算です。それが結果的に私の健康にプラスをもたらしていたのだと思います。だから、取りたてて健康指向の考えが、意識に浮かんで来なかったのかもしれません。しかし、このようなことを考え始めたのは、恥ずかしながら40才の頃でした。(そして、気づいてから今日までどんな風に過ごしてきたかは、航海日誌Vol.22『健康の秘訣』を参照ください。)

食べ物について一言でいうなら、好き嫌いなしに何でも食べるということです。(白状しますが、からすみ、このわただけは御免です。)

極端なことを言えば、毒でさえなければ何でも食べられる強靭な胃腸を備えていると自負しています。だから、高級料理も我が家の料理も、会社の給食弁当も美味しさに少しも変わりがありません。若い時には、好き嫌いが少しあったように思いますが、海軍に行き南方の戦場で過ごした三年有余間が、何でも食べられる私に作り替えてくれました。帰還後も食糧事情は乏しく粗末でしたが、不味いとか、不足に思ったことはなく、以来今日までどんな食事でも美味しく感謝していただいています。

最近の医学でも、食事を美味しく、感謝していただくと胃の消化が良く、健康に良いが、不足に思ったり、怒って食べると消化不良を起こし病気の源となると言われています。それなのに、何故私たちは、食べ物の苦情を言ったり、感謝して食べられないのでしょうか。

それは、空腹がどんなに辛いかを経験してない証拠なのであって、空腹こそが、どんな素食も美味しく感謝して食べられる秘訣であると言えます。ひいてはそれが、健康の源泉になるのです。その空腹は、私たちの頭脳と身体を精一杯働かすことで作られます。(航海日誌Vol.10『空腹は最高のスパイス』をご参照ください。)

また、食べ物に感謝しているでしょうか。

私たちは誰でも生命を与えられています。その命を活かすためには食べねばなりません。その食べるものは植物と動物です。その植物と動物も、私たちと同じように命を与えられて、この世に生まれてきています。私たちはそれらの命の犠牲のお陰で生きられていることを思えば、その命を奪った食べ物に向かって、すみません、と手を合わさずにはいられないでしょう。それが、食べ物に対する感謝の気持ちの表われではないでしょうか。

航海日誌