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Lifting your dreams
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Vol.38 時間を有効に活用する

2000/02/01

今月の質問者:近藤 和代さん(品質保証部)~おいしいうどんがあると聞けばどこへでも!ちなみに、学生時代の神戸の友人の話。昨年は1杯100円のさぬきうどんを求めて3度も橋を渡って香川へ。最高5軒(1日で!)。友人らの幸せそうな顔を見る度「また探すぞー」と新しいうどん屋さんの発掘に気合が入ります。vol_38_img1.jpg

「いい話だなあ・・・」と思いながら、名誉相談役のエッセーを楽しみに読ませて頂いております。ところで、多趣味で、仕事も、人間関係も・・・と前向きに生きていらっしゃる名誉相談役に、ぜひアドバイスをお願いしたいことがあるのです。

私は元来、バタバタしながらも「あれもーー。」「これもーー。」とトライするのが好きでしたが、年々、趣味というより、"用事"ばかりが増え、昨年あたりからは首がまわらなくなることが多くなって困っています。

時間は皆平等ですがもっと時間があればいいのに、と思ってしまいます。

名誉相談役は、日々、時間をどのように過ごしたい、と思われていらっしゃるのでしょうか?「時間を有効に活用する」ということはどういうことなのでしょうか?ぜひ、お聞かせください。


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多田野名誉相談役:よくぞ尋ねてくれたと感謝している。それは、私が当欄でいくら美辞麗句を並べても、それらが具体的に日常生活に生かされ、行動となっていないならば所詮絵に描いた餅に等しく、それを証明する機会を与えてくれたものと思う。

どんな人でも一日に使える時間は24時間しかない。しかも増やすことも減らすことも出来ないが、問題はその限られた時間をどのように使ったかによって、大きく結果が違ってくることである。だから、一日の過ごし方がひいては、その人の一生を決めてしまうと言っても言い過ぎではない。

あなたは、今回の質問が人生を左右する重要な問題を含んでいるとは思っていないでしょうが、大変良いことに気付かれたと思う。少しでも参考になればと思い、私の日々をどのような考えで、どんな過ごし方をしているか、また、なぜそのような考えを持つに至ったかを述べてみたい。

私は青年時代、日米戦争に参加し、激しい戦闘の中で生きるか死ぬかの毎日だった。そして、戦争が終わってはじめて、自分が実は生かされていたのだと気がついたのである。今日という一日を無駄に過ごしては申し訳ないという思いが、頭の中から離れることはなかった。時間の浪費は与えられた命の浪費に繋がるという考えから、私の一日の過ごし方が生まれてきたと思う。

これまで40年近く、毎朝アラームなしで5時頃目覚めるのが習慣になっている。不覚にも寝過ごした時は、「おまえは真剣に生きていないではないか、預かった命が泣いているぞ」と私は一日中責められるのである。起床後、直ちにスポーツウェアで家を飛び出し、3~4kmジョギングの後、庭のプールでひと泳ぎする。6時半からラジオ英会話、7時朝食、7時半頃会社に到着、ジムにてストレッチ体操をして早朝の行事を終える。

早朝の真っ暗な道を黙々と走っていると頭の中が空っぽになっていて、そこからふっと色々なアイデアが浮かんでくる。プールの水は天然の温度で冬は冷たいが、終わった後の爽快さはやった人にしかわからない。身も心も引き締まって、一日のスタートとして欠かせないものとなって、これも30年以上続いている。(詳しくはVol.22「健康の秘訣」をご覧ください。)

"Time is money"という言葉があるが、まったくそのとおりだと思う。月2回の散髪の度に、往復時間を含めて一時間半も私の貴重な時間を奪われているので、店主に割増料金を払うから早くやってくれと頼んだことがある。最近は、自らバリカンで10分、丸刈りにしている。これで毎月3時間の持ち時間が増え、2回分の理髪代が浮くこととなった。また最近は、時間をひねり出す為に短時間睡眠法を研究している。

私たちは案外、僅かな時間の無駄を見過ごしていることが多いというのは事実である。私たちの通勤時間、勤務時間を除いた自由時間をいかに増やし、それを何に使うかということが大事である。(仕事と余暇についてはVol.9「仕事と余暇」Vol.23「罪悪感とのつきあい方」をご覧ください。)

そこで私は、早朝の時間の活用をお勧めしたい。その時間帯は誰にも邪魔されず、気持ちが新鮮で、仕事に、余暇活動に全力投球する為のウォーミングアップに最適の時間帯だと思う。また、毎日一定時間が継続的にとれて習慣化し易いのは、他の時間帯には見当たらない。たとえば、夕食後、就寝までの間にこのような定まった自由時間を継続して確保し得るとは思えないからである。昼間の勤務時間、仕事に全力を傾注したならば、到底、夜の時間帯にそれを設けるのは難しいのではないか。

さて、そうした自由時間を何に使うかでなく、これを何としてもやりたいが、その為に時間をどうすればひねり出せるかという発想であって欲しい。その時間は自分で工夫して、毎日の生活の中から見つけて欲しいのである。

その為には、「あれもーー」「これもーー」とトライするのはかえって駄目、凡てが中途半端に終わるのが落ち。まず、やりたいことの重要度、緊急度を決めること。それを決めるのはあなたの価値観(例えば、趣味、スポーツ、教養などの中から何を優先するかの基準を持つ)によって決めることであって、他の誰にも介入させてはならないことである。

だから、どんな価値観を持つかが大切になってくる。例えば、自分にとって何が一番大切なのか、自分は何の為に生きようとしているのか、どう生きたいのかハッキリさせなければならない。それが私たちの日常生活の中にある無価値な行動をそれとなく知らせてくれ、悔いのない充実した一日の行動を生み、ひいては悔いのない人生を歩ましてくれるのである。

航海日誌